初心者が気になる先物の基礎知識とその解説

先物取引といえば「難しそう」「損をしそう」というイメージが先行しがちですが、先物取引を行うにあたっては、先物取引について理解することが大切です。初心者がおさえておきたい先物の基礎知識についてまとめました。

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先物取引の基礎知識一覧

先物取引とは

先物取引とは将来の売買についてあらかじめ現時点で約束をする取引のことです。現時点では売買の価格や数量などを約束だけしておいて、将来の約束の日が来た時点で、売買を行います。

前もって売買の価格を決めておくことができるので、価格変動する商品の売買につきものの価格変動リスクを回避できるという利点があります。

将来の価格は、現時点ではわからないため、現時点で価格と数量を決めておき、将来の時点では、現時点で決めた価格で売買を行う取引が先物取引です。将来の時点で値上がりとなった場合は現時点の価格で買えるため、得をしますが、将来の時点で値下がりとなった場合は現時点の価格で買わなければならないため、損失が発生します。

証拠金取引

先物取引の世界では「証拠金取引」というものが存在します。これは物を買う場合には代金全額が不要で、少ない証拠金を担保にして取引を行うことが出来ます(信用取引では証券会社から金銭や株式などの借り入れを行います)。

通常は担保した代金の10倍程度の取引を行うことができます。これが先物取引のメリットとともにデメリットでもあります。

出典:取引金額

先物取引では、「証拠金」を担保とすることで、担保した代金よりも大きな取引を行うことが可能となります。レバレッジがかかっている状態であるため、利益も損失も大きくなります。

追い証

「追証制度(おいしょうせいど)」というのは、「1日の取引が終了した時、取引の含み損が証拠金の半分以上になっていた場合、その証拠金減少分を追加で証拠金として請求される」という制度です。

出典:追証制度

「追い証」とは「追加証拠金」のことです。取引の含み損が証拠金の半分以上となった場合、証拠金の不足分は「追加証拠金」として請求されます。追い証を預託しない場合は、取引が終了となります。なお、追い証を預託した後に相場が回復すれば、預託した追い証は出金することができます。

限月

「限月」というのは、受渡し契約の最終決済月のことを言います。商品ごとに違いますが、全ての商品が6限月制で、取引期間は、最短で半年、最長で1年となっています。

金の場合ですと、偶数月に限月が設定されており、1年となっています。受け渡しは、この限月ごとに行われ、それぞれの限月ごとに納会日(最終決済日)が定められています。

つまり、買いから入っても、売りから入っても1年以内に決済しないといけない、ということです。

商品先物取引では、取引できる期間が決まっています。受け渡し契約の最終決済月が「限月」で、決済は限月までに行う必要があります。限月の時点で損失が発生していたとしても、決済は行わなければなりません。

空売り

空売りとは、「現物を持っていないのに、対象物を売ること」をいいます。そもそも先物取引では、「将来のある日に、前もって契約して決めておいた価格で、取引する」ことが行われています。

ですから、現時点で「現物」を持っていなくても売ることが可能であり、契約で決めた「将来のある日」までに用意することができれば問題はありません。

先物取引は、「将来の時点における価格と数量を決める」ため、現時点で現物がなくても、販売する時点で現物がそろえば良いことになります。現物がないのに売ることを「空売り」といいます。ただし、将来の時点において、現物がそろわない場合には契約違反となります。

ザラバ取引

ザラバ取引とは、取引時間内であれば、買いと売りの注文の条件が合えば次々と取引が成立するしくみです。複数約定値段方式の取引のことをいいます。取引は、「価格優先」と「時間優先」の原則に基づいて取引が成立します。株式同様、売値は安い方が、買値は高い方が優先されます。

そして同値である場合は、注文の早い方が優先し、同一の商品について時間とともに複数の約定値段が形成されていきます。

取引時間内において、買値と売値が一致した場合に約定される取引です。そのため、次々と取引が行われ、一つの商品に複数の価格が付くことになります。株式市場と同じ仕組みです。

板寄せ取引

板寄せ取引とは、「午前9時 10時 11時 午後1時 2時 3時」というように、一定の時刻に全ての「売り注文」と「買い注文」を合算し、競り合って価格を決定します。競り(せり)方式ですから、買い手が多ければ価格は高くなり、逆に売り手が多ければ、価格は安くなります。

「売りの数量」と「買いの数量」が一致するまで価格を競り合い、一致してはじめて価格が決定されます。この価格は一本値で、各節ごとに一つの価格が形成されます。

一定の時刻になったら売り注文と買い注文を合算します。買いが多ければオークションのように価格は上がっていきますが、売りが多ければ、値下がりしていきます。商品先物取引では、ザラバで取引される商品と板寄せで取引される商品があります。

サヤ取り

サヤ取りとは限月間、市場間、現物と先物、相関関係のある商品間などで生じる価格差(サヤ)の拡大や縮小などを狙って 売りと買いを同時に行うことで利益を追求する取引手法の事で、相場の上げ下げは利益に直接関係しません。

商品の価格変動ではなく、商品の価格差を利用して利益を狙う取引方法です。例えば、ガソリンを2カ所の取引所で取引している場合、2カ所の取引所においてガソリンの価格差が広がる場合があります。このように、価格差の広がるタイミングを見計らうことで利益が得ることができます。

先物取引は、取引方法と商品の価格変動の見極めが重要

先物取引は、本来は損失をおさえるために考案された取引方法です。その性質上、レバレッジが効いた取引となりますが、それゆえに利益も損失も大きくなりやすい性質を持ち合わせています。先物取引は、取引の方法を理解するとともに、商品の価格変動を見極めることが重要となります。

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