「経済」といえば、難しそうで複雑そうなイメージがありますが、経済は私たちの生活に密接に関連しています。それでは、経済はどのようにして成り立っているのでしょうか。経済の仕組みについてまとめました。

経済の仕組みに関するまとめ
経済とは
経済とは、社会生活を営むための財やサービスを交換するしくみのことです。わたしたちの暮らしには、モノ(財)やサービスが必要です。モノやサービスを消費するためには、モノやサービスを生産する必要があります。
しかし、生活に必要なものをすべて自分で生産するのは大変です。それぞれが生産したモノやサービスを交換し合えば、お互いに満足できる消費が可能になります。
すべての生活用品を自分で生産することには無理があります。そのため、それぞれが生産した製品を交換し合うことで、豊かな生活を送ることができます。モノやサービスをお金で交換する仕組みを「経済」と呼んでいます。
経済を動かす「主体」
一つめは一般家庭。一人暮らしから十数人の大家族まで、いわゆるプライベートな活動をする人々です。二つめは会社。小さな八百屋さんから自動車をつくる大企業まで、商売をしている組織です。三つめは政府。国民みんなが幸せに暮らせるようなしくみを作って、それを運営する大きな大きな組織です。
経済を動かしているのは、主に消費者である「一般家庭」、主に生産者である「企業」、インフラ整備などでサービスを提供したり、経済の動きを調整したりする「政府」といえます。
家計
労働により収入を確保し、それによって消費生活を営んでいる家庭の経済活動のことを家計(かけい)といいます。
家庭では、働いて収入を確保し、その収入で毎日の生活を営んでいます。家計とは家庭の経済活動を指しますが、経済の最小単位でもあります。
貨幣
お金は次の3つの役目を果たせるので、物々交換よりずっと便利だと、人間は気が付きました。交換の手段、価値の尺度、価値の貯蔵。経済の世界では、このようなお金のことを「貨幣」と呼びます。
私たちの日常生活においては、「貨幣」が用いられています。モノやサービスを交換する時、貨幣で交換すると価値がわかりやすく便利だからです。経済活動において、貨幣はなくてはならない存在です。
市場経済
市場経済とは、市場において「モノやサービスを売ったり買ったりすること。」が行われている経済のことだ。市場経済の下では、個人は自由に売りたいものを売っていいし、買いたいものを買っていい。これを経済活動の自由と言って、日本国憲法でも保障されている。
出典:市場経済ってなに?
私たちは日常生活において、自由にモノを買ったり売ったりしていますが、このことを「市場経済」と呼びます。市場経済の元においては、価格も自由に決めることができます。
需要と供給
需要とは、ある商品を買おうとすることであり、供給とは、ある商品を売ろうとすること。
一般に、ある商品の需要量は価格が上昇すると減少する。逆に供給量は価格が上昇すると増加する。そして、ある商品の需要量が供給量よりも大きい場合には価格は上昇し、供給量が需要量より大きい場合には価格は下落する。
市場経済では価格を自由に決められますが、商品の需要量と供給量によって価格は変化します。需要と供給が価格を決定しているといえます。
資本主義
自由な商品生産によって利潤を追求しようという精神的態度。このような態度のもとに行われる商品生産、流通を行う経済組織が資本主義体制である
市場経済においては、自由にモノを売買することができますが、自由な売買によって利潤を追求することもできます。商品の生産や流通によって利潤を得ようとする社会の仕組みが「資本主義」です。
経済とは、モノとサービスを交換する仕組み
経済とは、簡単に言えば「モノやサービスを交換する仕組み」です。買い物することも経済活動の一つといえます。モノやサービスの交換である経済活動が活発になるにつれて、経済の仕組みは複雑さを増しているといえますが、シンプルに「モノとサービスの交換」と考えると、経済がわかりやすくなることでしょう。