経済用語でよく見るGNP(国民総生産)の説明と見るべき項目一覧

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GNPの意味とは?

国の経済状況を表す数字として、現在ではGDP(国内総生産)が使われていますが、1990年頃まではGNP(国民総生産)が使われていました。GNPの概要と、GNPの内容を把握するために見るべき項目についてまとめました。

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GDPとGNPの違いとは?

GDPは国内おける経済状況を測る指数です。

GDPは国内で一定期間内に生産されたモノやサービスの付加価値の合計額。“国内”のため、日本企業が海外支店等で生産したモノやサービスの付加価値は含まない。

一方、GNPは

“国民”のため、国内に限らず、日本企業の海外支店等の所得も含んでいる。

日本の国民が日本および海外で行った経済活動すべてを表す指数です。

GDPは日本という国で働く人なら日本人であろうが外国人であろうが区別なく計算に入れます。しかし、日本人が海外で働いて得た収入は計上されません。

これに対してGNPは、外国人が日本で働いた収入は計算されませんが、海外で働いている日本人の所得が計上されるわけです。

以前は日本の景気を測る指標として、主としてGNPが用いられていたが、現在は国内の景気をより正確に反映する指標としてGDPが重視されている。

以前はGDPとGNPの数値にほとんど差はありませんでした。しかし、1980年代ころから海外での生産する企業が増えたため、GDPとGNPの数値に大きな差が生じるようになったのです。このため、現在ではGDPが用いられるようになったのです。

GNPの項目

GNPは、

国内で生み出された付加価値(GDP)から海外へ支払う所得を除き、代わりに海外から受取る所得を加えて定義されます。すなわち、GDP+海外からの純所得=GNPとして得られます。

つまり、GNPの項目は「国内で生み出された付加価値(GDP)」と「海外からの純所得」となります。

「国内で生み出された付加価値」とは、簡単に言うと、売上高から仕入れ額を差し引いたもの。つまり、100円で仕入れた商品を150円で販売した場合、50円の付加価値が付いたことになります。

GDPを算出する数式は、「個人消費」プラス「民間投資」プラス「政府支出」プラス「輸出」マイナス「輸入」となります。

GDPの内訳は

個人消費、民間投資(民間住宅投資や企業の設備投資など)、政府支出(公共事業など)、純輸出(輸出額から輸入額を差し引いたもの)の4項目に大別できます。

消えてしまったGNP

しかし、現在はGNPという概念はなくなってしまいました。
そのかわり、

同様の概念として“GNI(Gross National Income)=国民総所得”が新たに導入された。

GDPやGNPは、ほかの国と比較できるように世界各国が同じ基準で算出する必要があります。このため国連が基準なる「SNA」と呼ばれる計算体系を作っています。

SNAとは、System of National Accountsの略称であり、「国民経済計算」または、「国民経済計算体系」と訳されています。そして、93SNAとは、1993年に国連が加盟各国にその導入を勧告した国民経済計算の体系の名称です。

この93SNAによって、GDPからGNIという基準に変わったのです。

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