どう思われている?世界の国債の評価

日本国債は大手格付け会社によって格付けが下げられましたが、世界には、大手格付け会社にAAAの格付けを受けている国債があります。世界の主要な国債はどのような評価を受けているのかについてまとめました。

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格付けAAAの主な国債

オーストラリア国債

国債格付がAAAであることも魅力のひとつです。オーストラリアの純債務残高(対GDP比)は14%と、他の主要先進国よりも低い水準にあり、相対的に健全な財政状況が高格付に寄与していることが窺えます。

オーストラリアは人口が増加傾向にあること、1992年から23年連続でプラス成長を続けていることから、国債保有のメリットがあります。なおかつ、国債の金利が高く、投資対象としては魅力的です。

スイス国債

スイス政府が売ったのは2025年7月に償還期限を迎える国債で、2億3251万スイスフラン(約289億円)を調達した。ユーロ圏やその周辺国ではECBの量的緩和の影響で5年物国債などでマイナス金利での入札が出始めていた。スイスの国債はさらに安全資産としての需要も強く、余波が10年物にまで及んだ。

2015年4月、スイス財務省が実施した国際入札において、10年物の利回りが初めてマイナスとなりました。スイス国債を保有すると、金利が受け取れるのではなく、金利分が差し引かれることとなりますが、安全資産とみられていることから需要は高いです。

ドイツ国債

昨年の11月頃から一貫して下げてきたドイツ国債の利回りが、4月の終わりくらいから急反転しているのです。 では、何故急にこんなことになっているのかと言えば、

そうなのです。ユーロ圏の4月のインフレ率が、5か月振りにマイナスを脱出したことが明らかになったからなのです。発表の時期は4月30日でしたが、それ以来、ドイツ国債の利回りが急上昇しているということなのです。

ドイツでは、今年の初めまでは国債の利回りは低下傾向でしたが、2015年4月にユーロ圏でインフレがマイナスを脱出してからは、国債の利回りは上昇傾向です。

カナダ国債

カナダの中央銀行は現地1月21日、金融政策会合を開催し、政策金利を1.00%から0.75%に引き下げることを決定しました。政策金利の変更は、2010年9月以来となります。今回の予想外の利下げを受け、1月21日の金融市場では、カナダドルが下落し、国債利回りは短期ゾーンを中心に低下(価格は上昇)しました。

カナダでは、2015年1月に政策金利を引き下げました。それにより、国債価格は上昇しています。原油を輸出するカナダでは、原油価格の下落によって経済成長率やインフレ率が低下するリスクがありましたが、カナダ中央銀行は、金融市場の不安定化リスクを低減するために政策金利を引き下げたとしています。

格付けAA、またはAが含まれる主な国債

米国債

アメリカ合衆国政府に対する信頼により市場が形成されており、極めて高い流動性を有する。流動性の高さからドル建外貨準備の主要な投資先となっている。

戦争や経済危機などの際は「有事のドル買い」に併せて米国債市場への資金流入が起きる傾向が強い。また米国債の金利は長期金利の世界的な指標である。

米国債の特徴としては、世界の長期金利の指標となっていること、また、世界の多くの国が米国債を保有していることです。今年2月、米国債の保有高は、日本が中国を追い抜きトップになりました。

英国債

8日午前の英国債相場は急伸し、10年物利回りが約2カ月ぶりの大幅低下となった。7日投開票の英総選挙で与党・保守党が単独過半数を確保し、キャメロン首相が続投する見通しとなったことが背景にある。

2015年5月の英総選挙において首相の続投が決定しました。それに伴って、10年物の利回りが大きく低下しています。

フランス国債

6日はユーロ参加国の国債が軒並み上昇した。夏枯れの中でのスペインとフランスの国債入札には旺盛な需要があった。フランス国債は上昇し、10年物利回り は2週間ぶり高水準から低下。2年物利回りは4月以降で初めて欧州中央銀行(ECB)の中銀預金金利を下回った。

欧州中央銀行(ECB)の金利がマイナスとなっていることから、フランスの国債金利もマイナスの水準となっています。2015年8月の時点では、フランス国債は需要が高く、価格は上昇傾向です。

日本国債

米国の格付け会社であるムーディーズ・インベスターズは、日本国債の格付けを「Aa3」から「A1」へ1段階引き下げた。これは、消費税の再増税を先送りしたことで、財政健全化の目標達成が厳しくなったと評価されたからだ。

日本は、債務残高が過去最高、また、GDP比約200%の水準となっていることから、大手格付け会社は、昨年末から日本国債の格付けを下げています。

世界の国債購入の判断は、格付けだけではなく国際情勢も

大手格付け会社の格付けと、国債の利回りは一致しない場合もあります。オーストラリア国債は高い格付けを受けていますが、利回りは高いものもあります。世界の国債を購入する場合は、格付けの評価のほかに、その国の情勢も判断材料に加える必要もあるといえるでしょう。

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