話題になったスイスフランはどういった特徴

記憶に新しいところですが、2015年1月15日にスイスフラン(CHF)が大高騰しました。そのため市場が大混乱しました。その一連の事件は、スイスフランショックと呼ばれています。

スイスフランは、その存在の地味さからあまり日本では、注目されていなかった通貨でした。しかし、今回の突然の大高騰により、市場にパニックを引き起こしたことで、私たちの知るところとなりました。そんな「眠れる獅子」だったともいえるスイスフランについて、今回はご説明いたします。

ますは、その特徴についでです。

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特徴一 国際社会において優等生の国の通貨

スイスは、ヨーロッパのほぼ中心に位置し、面積は九州とほぼ同じくらいです。人口は約804万人です。永世中立国であることで有名です。
また、ヨーロッパにおける非EU加盟国という立場からも、スイスは国際社会において独自の存在感を発揮しています。また政治・経済でも高水準で安定しているため、国際的に信用されています。また、スイスは金融の中心地でもあります。

特徴二 国際決済通貨の一つ

国際通貨とは、国際取引や為替取引に使用される通貨のことであり、その中でも管理通貨制度下にありながら十分な信用があり、額面価額のとおりの価値を広く認められ国際市場で他国の通貨と容易に交換が可能な通貨のことをハードカレンシー(国際決済通貨)と呼ばれているが、米ドルや日本円などと同じく、スイスフランもその一つです。

特徴三 ユーロのリスク回避通貨

スイスは、非EU加盟国で永世中立国です。そのため、ヨーロッパでは、ユーロに不安材料が集まったときのリスク回避の通貨として使われることが多いようです。

特徴四 超低金利のスイスフラン

スイスフランは、金利が低いのがその特徴の一つです。通年大体2%前後で動いてきましたが、現在ではスイス国立銀行はその金利をマイナスに目標設定しているので、さらに低くなりました。

特徴五 FX投資家にとっては、キャリートレードで人気

スイスフランは、日本円と同様に超低金利通貨なので、スワップ投資には向いていません。スイスフランが身近な欧米では、金利の低い通貨を売って、金利の高い通貨を買うキャリートレードの対象として人気があります。

優等生のスイスフランが突然市場で暴れる獅子に変身

実は、スイスフラン高の動きは、前からあったと言われています。それをスイス国立銀行(SBN)が為替介入することにより、その動きを一生懸命止めていたのです。

しかし、それを2015年1月15日突然やめるとスイス国立銀行が公表したのです。そのためスイスフランが、今まで抑えられていた反動で、一気に有り得ないくらい飛び上がってしまったのです。それがいわゆるスイスフランショックのきっかけです。

これから、スイスフランショック後の出来事についてご説明いたします。

スイスフランショック

2015年1月15日、スイス国立銀行は2011年9月から1ユーロ=1.2スイスフランに設定していた対ユーロ上限を撤廃し、為替介入を廃止することを突然表明した。これにより同日には一時1ユーロ=0.8517フランの過去最高値を付け、ユーロに対して41%の上昇となった。このスイスフラン暴騰に連鎖して株式市場の下落や為替業者の倒産などの混乱が発生しました。

スイスフランショック後の混乱

上述したように、スイスフランは、安定した危険回避通貨として、ヨーロッパを中心に人気がありました。しかし、歴史的大高騰により、FX投資家などは大損害を被り、なんと、その発信元であるFX為替業者の老舗アルパリUKなどが、一夜で破綻してしまったのです。その後もFX業界を中心に市場の大混乱が続きました。

ちなみに、スイスフランと同じ低金利で通貨の性質が似ている日本では、スイスフランはそれほど人気のある通貨ではありませんでした。このことが、日本がスイスフランショックの大打撃をうけることを回避できた要因の一つとなっています。

今までの、スイスフランは非EU加盟国とはいえ、ヨーロッパのなかの一つの国として、貿易などをドイツ、イタリア、フランスなどに頼っていることなどからも、非ユーロとの連動が行われてきました。それが、今回の大事件を境に決別したことがわかります。これからも、国と同様独自の道を行くスイスフランの動きから目が離せません。

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