【経済未経験者】市場経済と価格決定の基礎知識

「市場経済」という言葉を聞くと「なんだかよく分からない」というイメージを持ってしまいがちです。しかし、私たちが毎日のように行っている「物を買うこと」「物を売ること」も市場経済に含まれます。市場経済の基礎知識についてまとめました。

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市場経済に関する基礎用語

市場経済とは?

市場経済とは、市場において「モノやサービスを売ったり買ったりすること。」が行われている経済のことだ。市場経済の下では、個人は自由に売りたいものを売っていいし、買いたいものを買っていい。これを経済活動の自由と言って、日本国憲法でも保障されている。

自由な売買ができることが「市場経済」です。一見、当たり前のように感じますが、便利な経済システムといえます。

価格の自動調節機能

価格の自動調節機能とは、自由に競争が行われている市場(完全競争市場)では、価格が需要と供給の法則により変化・決定することを通じて需要と供給が自動的に一致することをいう。

需要が高い商品の価格は上昇します。しかし、価格が上昇すると、供給者は利益が稼げるために、供給量は上昇する傾向にあります。需要量に供給量が追いつくことで価格は安定しますが、逆に供給量が増えすぎると、需要が少なくなるために価格は下がります。

神の見えざる手

神の見えざる手とは、価格メカニズムの働きを表すもので、利己心による自由競争が「生産と消費」を過不足のない状態へと自動的に導くことをいいます。

「価格の自動調節機能」を端的に表した表現が「神の見えざる手」で、アダム・スミスが国富論で記しています。なお、国富論では「invisible hand(見えざる手)」と表記されており、「神の」の部分はありません。

市場競争

企業が競争することによって、商品の低価格化、サービスの充実、機能の改良などが行われ、消費者は、さまざまな商品の中から欲しい商品を自由に選択することができます。

「競争の原理」が機能しているおかげで、私たちは良い商品を安く手に入れることができます。このように、競争原理は優れた面がありますが、競争がさらに進むと、独占や寡占、格差の拡大につながるケースもあります。

独占

完全競争市場においては市場参加者はすべてプライステイカーで、価格設定できない(市場均衡価格は限界費用に一致するように決定される)が、独占企業はプライスメイカーとして自らの利益を最大限にするような価格設定を行うことができる。

需要が多い場合、供給を増やそうと多くの企業が参入しますが、1社だけが突出して安く大量に供給した場合、他社は利益が見込めないため撤退します。すると、残った1社は価格を自由に決められるため、価格をつり上げるケースが発生します。

独占禁止法

独占禁止法の目的は、公正かつ自由な競争を促進し、事業者が自主的な判断で自由に活動できるようにすることです。

各企業間の競争を促し、消費者の利益を確保するために、独占そのものを規制する法律です。なお、独占禁止法に違反した場合、課徴金が課されます。

「安く買う」「高く売る」ことが市場経済を形成

「買いたい人」がいる、「売りたい人」がいる。これが市場経済です。そして、「安く買いたい」、「高く売りたい」という人間ならではの思惑から市場経済が機能していきます。一見難しく感じる「市場経済」も、私たちの行動が「市場経済」を形成していることに気がつけば、理解が深まっていくことでしょう。

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