FXで取引が行われている通貨一覧と特徴

FXといえば、米ドルでの取引が盛んであるほか、ユーロやポンドなど先進国の通貨が多く見られます。しかし、それ以外にもFXで取引可能な通貨があります。FXで取引が行われている通貨とその特徴をまとめました。

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FXで取引できる通貨と特徴まとめ

ドル(米ドル):アメリカ合衆国

世界最大の基軸通貨です。供給量が12兆ドル以上にも及ぶドル通貨はアメリカ国内はもちろんのこと、世界中に行き渡っております。すなわちドルの価値を定める基準として、ドルという通貨が求められることが一番の要因となるのです。

世界最大の基軸通貨として、世界で最も多く利用されている通貨です。20世紀は、ドルの価値の高さから「有事のドル買い」という言葉がありましたが、21世紀に入ってからは、サブプライムショックなどの影響もあり「有事のドル売り」の傾向が見られます。

ユーロ:ユーロ圏19カ国

米ドルに続き、2番目に取引量が多い通貨です。そもそも通貨ユーロは米ドルに対抗するために誕生した通貨です。1999年にスタートした新しい通貨ですが、やはり1国の通貨ではないので、色々な要因に左右されてきています。

ユーロ圏19カ国で法定通貨として利用されています。ドイツのように経済力が豊かな国からギリシャのように経済危機の懸念がある国まで、それぞれの国の状況はまちまちです。また、周辺地域であるロシア・ウクライナ問題が通貨に影響を与える場合もあります。

円:日本

国内の要因よりも海外の要因に起因して為替相場が動く傾向にあります。これは日本円の価値が動くというよりも、海外通貨の価値が動くことによって日本円の価値が定まると考えられます。

日本は、長年低金利政策をとっています。それによって、金融危機が起きた際にも世界的に安全資産と見なされていることから、「有事の円買い」という言葉が使われています。

ポンド:イギリス

米ドルが基軸通貨となる第二次世界大戦終戦前までは、英ポンドが、世界の基軸通貨(キーカレンシー)として機能していました。なお、英ポンドは、米ドルやユーロ、円などほかの代表的な通貨と比較して、短期的に激しい値動きをする特徴があります。

英ポンドは、国内取引がメインで海外での取引が少ないことから、値動きが激しくなりやすい傾向にあります。そのため、利益も損失も出やすいため、初心者の人は、他の通貨でFXに慣れてからポンドでの取引をした方が良いでしょう。

スイスフラン:スイス

他の主要通貨よりも金利水準が低い傾向にあり、永世中立国としての機能をかわれ、ユーロの政治・経済等に為替市場は影響を受けますが、あまり価値の変動もなく安全資産として認識されています。

ユーロのリスク回避でスイスフランが買われる場合がありますが、逆にスイス国立銀行が為替介入を行う場合があります。なお、2015年1月のスイスフランショックでは、スイス国立銀行が対ユーロ上限を撤廃したと発表、それにより損失者が拡大したことは記憶に新しいです。

カナダドル:カナダ

カナダは石油やパルプ、天然ガスの生産輸出量が多く資源大国です。そのためコモディティ価格に大きく依存し、原油価格などが上昇した時に買われる傾向があります。

「資源国通貨」としての特徴を強く持つ通貨です。原油価格上昇時にはカナダドルも高くなる傾向があります。なお、アメリカに隣接していることから、アメリカ経済の影響を受けやすい側面も持ち合わせています。

クローネ:ノルウェー

強みは何といっても経常収支、財政収支ともに黒字で安定していることです。案外に知られていないことですが、北海油田を有するノルウェーは原油・天然ガスでは世界有数の輸出国。

欧州最大の資源輸出国であることから裕福な国で、EUへの加盟はしていません。インフレや失業率も低いことから、通貨は安定的であるため長期的な保有に向いた通貨です。

豪ドル:オーストラリア

主要通貨と比べると政策金利も高く、経済的・政治的にも不安要素も少なく、輸出取引も活発で、天然資源にも恵まれているため、FXでも人気の通貨です。

オーストラリアは、鉄鉱石・石炭・石油など資源が豊富であることから「資源国通貨」としての側面があります。商品市場に影響を受けやすい反面、インフレ時でも買われることが多いです。また、高金利を維持しているので、低金利の国のマネーが流入しています。

ニュージーランドドル:ニュージーランド

先進国通貨の中では相対的に金利水準が高いということでしょう。そのため、FXでも人気のある通貨です。ただ、先進国といってもニュージーランドの経済規模は小さく、ニュージーランドドルの流動性もあまり高くない点は注意が必要です。

ニュージーランドが高金利を維持ししているのは、経常赤字を抱えており、金利を上げることによって海外から資金の流入を見込むためです。先進国通貨の一つではありますが、取引量が少ないため、値動きが大きくなりやすい点に気をつけたいところです。

元:中国

人民元(中国元)の相場は、「管理変動相場制」であるため、中国政府の規制で値動きの上下値幅が決められていますが、中国の経済発展による人民元(中国元)の取引ニーズの高まりを受けて、値動きの幅が拡大されるなど取引の自由度は徐々に進んでいます。

中国政府が値動きを規制していますが、経済成長によって現在の人民元のレートは安すぎる、との見方が強いです。今後、人民元が上昇する可能性も十分にあり得ます。

香港ドル:香港

米ドル・ペッグ制を採択しており、米ドルと動きが連動する傾向にあります。ペッグ制とはそもそも経済の弱い国が通貨の価値を一定価値に安定させるために取られる固定相場制度ですが、香港は中国の発展と自国が持つ大きな金融市場を踏まえると、今までのペッグ制とは少し異なっています。

安定的な通貨として見なされている特徴があります。米ドル・ペッグ制なので米ドルと連動する傾向にありますが、香港は中国に隣接していることから、中国の経済状況との関連性も高い傾向にあります。

ランド:南アフリカ

オーストラリアドルやカナダドルやブラジルレアル同様、資源国通貨なので資源の相場価値に左右されます。つまり、南アフリカは豊富な採掘量を誇る鉱物資源(金・ダイヤモンド・プラチナ)の価値に左右されるといます。

南アフリカは希少価値の高い鉱物が眠っていることから、資源国通貨としての側面が強いです。また、通貨取引量が少ないこと、周辺国の政治的な動向によっては、激しい値動きをすることもあるので、取引には注意が必要です。

ペソ・メキシコ

地理的な条件からアメリカの政治情勢・経済動向に大きな影響を受けることがあります。また、産油国通貨としてエネルギー価格の動きにも連動しやすいといった特徴があります。

カナダと同様、アメリカに隣接していることから米ドルとの関連性が強いのが特徴です。金利も高く、資源国通貨としての一面も持ち合わせています。なお、取引できるFX会社は限られます。

各国通貨での取引では、特徴的な値動きに注意

FXで取引可能な通貨には、ノルウェーのクローネや南アフリカのランド、メキシコのペソなど、普段はなかなか耳にしない通貨もあります。各国の通貨は、その国の産業や経済動向によって独自の値動きをする場合があるので、初めての通貨で取引する際には、各国通貨の特徴をしっかりと理解することが重要といえそうです。

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